MVME5500 Respin版対応方法
Respin版 MVME5500(MVME55006E-0163R)では、LANデバイス変更により
従来のBSPバージョンで動作したgei0が動かなくなります。
そのためBSPにパッチを充てる必要があります。
・vxWorks5.5.1 の場合
WindRiverのBSP 1.2/3にこのパッチを当てることで対応します。
パッチでは 下記のKnown problem1,3,4の内容を適用します。
Known Problem 1:
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This BSP requires the following driver patch: https://support.windriver.com/olsPortal/faces/maintenance/downloadDetails.jspx?contentId=042608
When using the IPMC module, modifications to this "../all/bootConfig.c" will be required to facilitate SCSI boot. See
SPR#92065 has been filed for the enhancement of Gigabit driver
It is shown that explicitly invalidating / flushing cache lines can improve Gigabit network performance even when bus |
パッチが必要な理由
SPR#92065の gei82543End.cにはrespinボードで採用された82545のデバイスIDが登録されていません。
また、https://support.windriver.com/olsPortal/faces/maintenance/downloadDetails.jspx?contentId=042608
に含まれる、gei82543End.cにはSPR#92065の01q,17nov03,jln force cache flushing/invalidating が適用されていません。
このため、respinボードの場合、LANデバイスIDが異なるためgei0デバイスが組み込まれません。
2つの内容をファイルにmergeして使用する必要があります。
このパッチはこれに適用した内容となっています。
なお、BSP 1.2/3に標準添付のbootrom.bin, vxWorksファイルではgei0が使えますが
パッチを充てず未修正のままビルドしなおした場合のイメージではgei0が動きません。
・パッチの適用方法
1. パッチをここからダウンロードしgei82543End_vx551.zipを解凍します。
2. BSP 1.2/3のmv5500フォルダのgei82543End.cファイルと置き換えします。
3. 通常のビルド手順にてイメージを作成します。
・vxWorks6.9の場合
WindRiverのバンドルBSP 6.9/0では
gei82543End.cが82545に対応していません。
このためLANデバイス gei0が動作しません。
OSバンドルのgei82543End.hファイルには
82545のデバイスIDが次のように定義されています。
#define PRO1000_546_BOARD 0x100e /* 82540/82545/82546 MAC */
#define PRO1000_544_BOARD 0x1008 /* 82544 MAC */
#define PRO1000_543_BOARD 0x1003 /* 82543 MAC */
このため、このパッチを充てる必要があります。
・パッチの適用方法
1. パッチをここからダウンロードしgei82543End_vx69.zipを解凍します。
2. BSP 6.9/0のmv5500フォルダの各ファイルと置き換えします。
3. 通常のビルド手順にてイメージを作成します。